潮の満ち引きは、月と太陽の引力によって起こります。その大きさは日によって変わり、「大潮」「中潮」「小潮」などと呼び分けられます。ここでは、その仕組みと読み方を整理します。
海面の高さが上下するのは、月と太陽が海水を引っ張っているためです。引力は距離の影響を強く受けるため、太陽よりはるかに小さい月のほうが、潮に対しては約2倍の影響力を持ちます。
地球は約24時間で1回転しますが、その間に月も公転で少し進みます。そのため満潮から次の満潮までは約12時間25分となり、満潮・干潮の時刻は毎日およそ50分ずつ遅れていきます。昨日と同じ時間に同じ潮位にはなりません。
月と太陽の位置関係によって、引力の働き方が変わります。
| 呼び名 | 月の位置 | 干満差 |
|---|---|---|
| 大潮 | 新月・満月の前後 | 最も大きい |
| 中潮 | 大潮と小潮の間 | 中くらい |
| 小潮 | 上弦・下弦の前後 | 小さい |
| 長潮 | 小潮の終わり | 最も小さい |
| 若潮 | 長潮の翌日 | 再び大きくなり始める |
新月と満月のときは、月と太陽が地球から見て一直線に並びます。両方の引力が重なるため干満差が最大になり、これが大潮です。逆に半月のときは月と太陽が直角の位置にあり、引力が打ち消し合って小潮になります。
この周期はおよそ15日で一巡し、旧暦の日付と対応しています。旧暦1日が新月、15日前後が満月にあたるため、旧暦を見れば潮回りの見当がつきます。
釣りの場面では、潮位そのものより変化の速さが話題になります。満潮や干潮の前後は潮位の変化が小さく「潮止まり」と呼ばれ、その中間で最も速く動きます。
潮がよく動く時間帯は魚の活性が上がる、というのは広く言われている経験則です。ただし実際の潮の流れは地形に大きく左右されます。湾の奥と外洋では、同じ干満差でも流れ方はまったく異なります。潮位の変化量と潮流の速さは別のものだと理解しておくのが安全です。