気圧は天気の変化を先読みするための手がかりになります。ただし見るべきは数値そのものではなく、どちらに動いているかです。
気圧は空気の重さによる圧力で、ヘクトパスカル(hPa)で表されます。標準的な値は1013hPa前後で、これより高い領域が高気圧、低い領域が低気圧です。
高気圧の中では空気が上から下へ流れ、雲ができにくくなります。逆に低気圧では空気が上昇し、水蒸気が冷えて雲になります。晴れやすい・崩れやすいという傾向は、この空気の流れの向きから生まれます。
いま1008hPaという数字を見ても、それだけでは天気の判断はできません。同じ1008hPaでも、下がり続けている途中なのか、底を打って上がり始めたのかで、この先の展開はまったく違います。
| 気圧の動き | 一般的な傾向 |
|---|---|
| 下がり続けている | 低気圧が接近中。天気が崩れやすい |
| 急に下がっている | 荒天のサイン。風が強まることが多い |
| 横ばい | 当面は大きな変化が少ない |
| 上がり始めた | 低気圧が抜けつつある。回復に向かう |
目安として、1時間に1hPa以上の低下が続く場合は、天候が急変する可能性を意識したほうがよいとされています。数時間で10hPa以上下がるようなら、明確な警戒が必要です。
気圧が下がると魚の活性が上がる、という話は釣りの世界で広く語られています。浮き袋への影響や、低気圧接近時の海の状態の変化などが理由として挙げられます。
ただし、この関係を明確に示した研究は多くありません。当サイトの釣り条件スコアでも気圧を要素に含めていますが、配点は小さく設定しています。参考程度の指標と考えてください。
気圧の変化で頭痛やだるさが出る人がいることは知られており、「気象病」「天気痛」などと呼ばれます。原因は内耳が気圧の変化を感じ取ることによる自律神経への影響ではないかと考えられていますが、まだ解明の途上です。
気圧の推移をあらかじめ見ておくことで、体調が崩れやすいタイミングに備えられる場合があります。症状が重い場合は医療機関にご相談ください。